何が問題なのでしょうか?


今起きていること

まず、四街道市内で汚染が発生している事実を認識してください。

 

条例で規定する基準を超える汚染物質を含む土砂が市内に持ち込まれ埋め立てに使われています。

 

市内の公設の飲料用水源には今のところ影響はありませんし、このまま放置しても何年もかかると言われています。しかし、汚染源の近隣では既に影響の出ている私設の井戸があります。


四街道市の水道水の9割は地下水
四街道市の水道水の9割は地下水

栗山鳥の下の汚染に加え、他にも違法な土砂の投棄の事例が既に起きていることも事実です。また、いづれのケースでも、事業者が市の改善命令に従わないなど、たいへん厄介な問題に発展しています。改善命令に従わない事業者の悪質さが問題であることは言うまでもありませんが、条例の規制が緩い、違反に対する罰則が甘い、市の担当職員の数が少ない、環境に関する専門的知識がないなど、市の体制の弱さが問題の発生を招いています。

一般の飲み水にいま影響がないからといって、本当にこの状況をこのまま放置していてよいのでしょうか?


今後起こりうること

今後起こりうる同様の事例にも備える必要はないでしょうか。


四街道市の場合、千葉県内の他の市に比べて、新しい埋め立て地の許可が通りやすく、汚染物質が混入しやすい改良土の埋め立てを認めるなど、規制が緩いという現状があります。これを理由に、今後も四街道市に埋め立て地が増えていくことが予想されています。

埋め立ては金になる - 埋め立てに残土を100,000立方㍍も入れれば1億円単位の収入を得ることができる
埋め立ては金になる - 埋め立てに残土を100,000立方㍍も入れれば1億円単位の収入を得ることができる

2020年の東京オリンピックに向けて、都心で建設ラッシュが始まれば、地理的に都心から近く、規制の緩い、そして、違反に対する罰則のない地域に大量の建設残土が持ち込まれることは必定のことでしょう。

 

その時こそ、だれかがそれを防ぎ、または解決してくれるのでしょうか?いまのままでは無理です。条例がそれを許し、また、市の体制が整っていないからです。