ムクロジ自然の里の上流で行われている埋め立て事業地の土砂および、そこから流出する汚染水が原因であることが市の調査により判っています。
(1)埋め立て事業
千葉市花見川区大日町1535−1
社長 島田 晃
043-216-1451
完了届けが出ていますが、市は受理していません。
栗山グランドゴルフ場事業として埋め立てを行うと説明しています。
(2)埋立地及び周辺の汚染の状況
(3)これまでの経過の概要
(1)埋め立て地の土砂が条例の基準に適合していない
埋め立て地に持ち込まれ堆積された土砂が、四街道市の条例(※)に違反しています。
(※)「四街道市土砂等の埋め立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例」
条例で定める安全基準9に対して、土壌検査結果ではpH(水素イオン濃度)の最大値が11.1となっています。数値の差2.1は濃度が基準量よりほんの2割程度(2.1/9.5=22%)多いという意味ではなく、約126倍(10の2.1乗)も多いことを示します。
窒素量、塩化物イオン、全硬度など度を越えて高い数値を示していますが、四街道市の条例には安全基準がなく、市は問題としていません。
(2)流出水が環境基準を超えている
2014年11月4日付けの四街道市の発表では、水素イオン濃度(pH)、COD、亜硝酸イオン、全窒素、塩化物イオン、臭化物イオンなどが環境基準を上回っています。
pH 最高値 10.7 「環境基準」8.5以下
COD 最高値 66mg/L 「環境基準」8mg/L以下
亜硝酸・硝酸イオン 最高値 29.5mg/L
「人の健康の保護に関する環境基準」10mg/L以下
「生活保全に関する環境基準」1mg/L以下
塩化物イオン 最高値 4,660mg/L 稲作では500~700mg/Lが
許容限度
臭化物イオン 最高値 74.2mg/L 海水の場合、65mg/L
(3)地下水への影響
埋め立て地に一番近い民家の井戸水(資料5ページ目のNo.3-1)の塩化物イオン濃度、硬度が飲水の基準を大幅に上回っています。問題の井戸だけが高濃度の亜硝酸イオンが検出されており、埋め立て地からの汚染水がすでに地下水脈に達しているものと推定できます。
塩化物イオン 1,420mg/L 一般飲料水(井戸水などの)基準200以下
硬度 2,110mg/L 一般飲料水(井戸水などの)基準300以下
また、広く井戸水への影響を調べるべく埋立地場内に設けられた観測井戸の水質検査からは、更に高度の値が観測されており影響の甚大さがうかがわれます。(資料4ページ目のNo.2)
塩化物イオン(最高値) 12,800mg/L
硬度 (最高値) 5,110mg/L
(4)環境への影響と人への影響
汚染水により、メダカ等の生物が死滅しました。また、水生植物の立ち枯れが発生しています。
高硬度の水は飲料に適さず、簡易の浄化器での除去が可能かなど明らかではありません。健康被害が懸念されます。
(5)埋め立て地が汚染源
埋め立て地よりも上流で採取された試料と脇からの流入水採取試料の検査結果がいずれも場内のデータと比較して大幅に低いものであり、埋め立て地の土壌の検査結果が異常値を示していることは、埋め立て地が汚染源であることを示しています。
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